一般の方が作成された離婚協議書を添削させていただくこともあるわけですが、修正の必要がない協議書はほとんどありません。
一般の方がおかしやすいミスを簡単にあげますと、
・契約がそもそも無効(公序良俗に反する等)
・内容がすごくあいまい
・条項の1つ1つは妥当だが全体として見ると矛盾する
・夫婦間においての契約であるのに第三者の事柄が含まれている
無効について少し説明いたしますと、
お互いが合意、納得した上で離婚協議書にしたからといって全てが法的に有効になるわけではありません。
法的には始めから無効であったり、取り消すことのできる契約も存在します。
無効になるような条項は、裁判所でも認められることはありません。
時間をかけて作成した離婚協議書が単なる紙切れとして扱われてしまいます。
ネットの情報だけでは不十分な場合も・・・。
ネット上等のサンプルはごくごく典型的な文章であって、実はすごく不十分ですし、危険です。
離婚時の状況は各ご家庭で違うはずですので、離婚協議書もそれぞれのご夫婦に合ったものを作る必要があります。
ネット上のサンプルだけでは、全てのご夫婦に対応することはできませんし、もっと具体的に決めた方がいい事などを文章に残しておかないと、後々、相手がいくらでも言い逃れできてしまう協議書になってしまう危険性があります。
ですので、ご自身で作成される場合は、ネット上のサンプルを引用しただけでは不十分だということを頭に入れて作成してください。
まとめ
離婚協議書、離婚公正証書の作成は、具体的に決めることと、そうでないことのバランスが非常に大切になります。
ご自身で作成された場合は、ただの紙切れにしないためにも、必ず一度は専門家に見てもらうことをオススメいたします。